第4回目の講義は中瀬航也氏(Bar Sherry Museum 店主)にご出講いただき、「食前酒ではないシェリー酒」をテーマにご講義いただきました。

講義はQ&A形式で進行され、前半では食前酒に関する様々なことについてお話頂きました。まず、食前酒の主な目的は胃を活性化させることであるとのことでした。その他にも食事の前にお酒を飲む意味や、効能に関していくつかの説明がありました。そして、どんなお酒が食前酒に向いているかの解説があり、筆頭にシェリーが挙げられるということでした。

後半はシェリー酒そのものについてお話頂きました。
まず、シェリー酒の誕生は、当時は冷蔵技術がなく、流通においてワインなどがよく劣化してしまったことに起因しています。その防止のためにアルコール度数の高いブランデーを混ぜたがシェリーの原形です。
また、シェリーを製造している地域は現在でもスペイン南部のヘレスのみだとのことです。このヘレス以外でもシェリーの味を再現しようとした地域、国があったとのことですが、どれも同様の味わいにならなかったとのことです。ヘレスでしか造られない非常に地域性の高いアルコール飲料であるとのことでした。
このようにシェリーに関する様々なお話をしていただき、お酒を飲み始めの学生には難しい箇所はあったと思いますが、その魅力は十分に伝わったのではないのでしょうか。
お知らせ, 開催報告
- 【2019年9月8日(日)酒検定開催】申込受付を開始いたしました - 2019年1月22日
- 料金改定のご案内 - 2018年12月25日
- 料金改定ならびにシニア・学生プラン廃止のご案内 - 2018年12月25日
- 2019年「蔵元体験実習」「日本酒学講師とめぐる蔵元見学ツアー」申込開始! - 2018年12月17日
- 韓国のスンシル大学ホスピタリティ学科主催「Food &Beverage Tour in JAPAN」を後援・協力 - 2018年11月8日