
まずは「百聞に一口にしかず」ということで、フール(そら豆の煮込み)、ホンモス(ひよこ豆のペースト)と呼ばれる料理とカルカデ(ハイビスカスティー) をお持ちいただき、エジプトで一般的に食べられる食事を受講生に体験していただきました。「酸味」や「苦み」を強く感じながらも美味しいとの声が過半数で 日本人にも親しみやすい味や風味でした。
古代エジプトの飲食文化で最も大切にしていた食事形態は、実はパンとビールとオニオン。このことは古代の壁画にも残されており、ワインやビールは神 や死者にささげる重要な供物だったと言われており、「蜂蜜」はビールやワインに混ぜ、薬にもされていたなど、中東では酒類も古来より愛されていたそうです。
中東では、食材の調理法や宗教による食生活の規制、食事の上でのマナーなどそれぞれ地域ごとで異なるが、あらためて日本の食生活がいかに豊か過ぎているかを気付かされたような今日。
しかし、食の知恵の豊かさや宗教と食の関係性が密接であるがゆえに”どんな食材も大切にする”中東に住む人々の生命力は、独自の飲食文化が秘訣ではないかと多々感じました。
最後にFBO右田圭司理事長は「”インターナショナル(国際的)”とは互いに他国についてまずは知ることで初めて成り立つ。よって、まずは歴史から飲食文化まで学び、互いに尊重し合い、思いやることでビジネスにも繋がるだろう」とまとめました。
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