東洋大学 FBO寄附講座2016 第9回「ホテル業界の仕事」開催報告

11月23日に東洋大学国際地域学部国際観光学科において、FBO寄附講座 第9回目の講義が行われました。
今回は株式会社宿屋塾 平賀健司氏にご担当いただき、「ホテル業界の仕事」をテーマにご講義頂きました。

平賀氏は、ハイアット・リージェンシー東京、マキシム・ド・パリ東京、Chateau Lake Louise、駐日英国大使館、パレスホテル東京、駐日米国大使館など、多彩な経歴をお持ちで、国内外問わず様々な場面でホスピタリティ・サービスを習得されています。
その経験を活かして、現在はホテル業界人を応援する企業である「株式会社宿屋塾」でご活躍されております。



講義の前半では、ホテル業界の課題とホテルが提供する価値について。

世界のホテル事情に関してよく知る方は、日本のホテルスタッフのレベルがかなり高いと評価しているといわれます。
一方で、上記のようなサービス力は一流でも、ビジネス力には課題点が多いと平賀氏はいいます。
そのため、ホテルにおいては、以前は「プロフェッショナル・ホテル・サービスマン」が重要と考えられていましたが、今後は「プロフェッショナル・ホテル・ビジネスマン(通称:ホテリエ)」が必要になるとのことです。
また、ホテルが提供する価値については、「機能的価値(泊まる、食事など)」「情緒的価値(わくわく感、リラックス、ステイタス等)」「プラスアルファの価値(地域活性化、雇用創出など)」の3つに分かれ、ホテルの形態によってその提供する価値の割合が異なると説明していただきました。



講義後半では、ホテルビジネスの本質について。
平賀氏いわく、ホテルビジネスは不動産業とサービス業を足したものだと言います。

「ホテル」という不動産業の特徴は、サービスの割合と利益率の割合が比例しないということです。
ラグジュアリーホテルでは、サービスの質は高く、内装も豪華で、売上も高くなりますが、それにかかる装飾品代や人件費も高くなります。
一方で、宿泊特化型のホテルでは、売上こそラグジュアリーホテルには劣りますが、人件費などをおさえることで収益率は高くなります。
また、ホテルではその建物内で人的サービスを提供するところでもあります。
客室、飲食、空間などの商品を提供していますが、その商品の中でも最も大切なのがサービス(人)になるとのことです。

平賀氏にはホテルに関するお話をしていただきましたが、インバウンドの増加や業態の多様化など、現在さまざまな変化が起こっているとのことです。
今後ホテルでの就職を目指すのなら、現場視点と経営視点の両方を持つこと、また、トップを目指すのなら財務知識を持つことが必須になるとのことでした。