東洋大学 FBO寄附講座2016 第8回「禅における食事の重要性」開催報告

11月16日に東洋大学国際観光学科において、FBO寄附講座の第8回目の講義が行われました。

今回は元駒沢女子大学教授で当会の副理事長もおつとめ頂いている山田博彰氏にご担当いただき、「禅における食事の重要性」をテーマにご講義頂きました。



山田氏は曹洞宗寺院の長男として生まれ、大本山永平寺での修行、東京グランドホテル、株式会社グランディック、駒沢女子大学 教授と様々な経歴をお持ちであり、この経歴の中で一貫してあるものは「食事」であったとのことでした。
また、永平寺での食事(修行のための食事)、ホテルでの食事(もてなしの食事)、病院や老人ホームの食事(生きるための食事)など様々な食事を経験したり、提供したりされてきましたが、根底にあるのは曹洞宗の道元禅師であると山田氏はいいます。
講義前半では、これらの食事の概要や道元禅師についてお話頂きました。



後半では、『典座教訓』『赴粥飯法』について。
典座教訓とは、禅宗寺院の役職の一つであり、禅宗寺院において食事の調理をする典座職の行うべき職責を書き記した書籍です。
また、赴粥飯法も道元禅師が書いたもので、食事の作法が書かれています。
典座教訓が食事を提供する人の心構えであるのに対し、赴粥飯法はその食事を頂く人の心構えです。

山田氏いわく、作る人と食べる人の気持ちが合い重なって、初めて穏やかな食事が実現するとのことです。

今回のお話は「食事」に関して改めて考えさせられる良い機会になりました