東洋大学 FBO寄附講座2016 第3回「食・酒類に関する文化を知る(イスラム文化編)」開催報告

10月12日「東洋大学FBO寄付講座」第3回目の講義が行われました。
今回は金子貴一氏(秘境添乗員)にご出講いただき、「食・酒類に関する文化を知る(イスラム文化編)」をテーマにご出講いただきました。



講義ではまず「イスラム世界」の概略についてお話頂きました。
イスラム世界とは、イスラム教とそのイスラム教を信仰する人(ムスリム)が社会の中心になっている地域のことです。
主に中東がそれにあたり、中東一帯はほぼイスラム世界となっておりますが、中東以外にも東南アジアのインドネシア、マレーシア、南アメリカのスリナムなど一部地域もイスラム世界であるとのことです。また、イスラム世界と一言でいっても、その国や地域によって戒律の厳しさは様々であるとのことでした。

その後は、今回のテーマでもあるイスラム世界の食文化と酒文化について。
ここではイスラム世界の地域ごとで食される代表的な料理を写真と合わせて解説頂くと共に、食事中のマナー、作法などについてもお教え頂きました。
また、イスラム世界の飲食文化を説明するうえで重要となるのが宗教の戒律とのことで、イスラム教の戒律やハラールについても触れて頂きました。



講義の最後では、今回の受講生が観光学科の学生ということで、イスラム世界に行った際の注意点、また、その地域の方が来日された際の注意点について、秘境添乗員として世界各国を回った実体験と共にお話頂きました。
その中で話されたテクニックの一つが、「まず最初は、厳格なイスラムの教え通りに相手に接する」ということ。
そうすることで、戒律の厳しさに関係なくイスラム教徒の人たちとって失礼にあたることはなく、逆に、戒律がそこまで厳しくない地方の方からは「私にはここまでしなくて平気です」と言ってもらえるとのことです。

2020年の東京オリンピックに向かい、今後ますます異文化の方々を受け入れる機会が多くなります。
その中で今回お話にあったような戒律やマナーなどを知らないと様々な問題が起こります。
金子氏のお話は、今後観光産業を担うであろう観光学科の学生たちにとって、大変貴重なお話であったのではないかと感じました。