東洋大学 FBO寄附講座2014 第12回「笑って学べる食文化の伝達方法~フランスと和食のホントのところ~」

第12回目となる東洋大学寄附講座は株式会社フードラボ 代表取締役の花野敬子氏にご出講頂き、「笑って学べる食文化の伝達方法~フランスと和食のホントのところ~」と題しお話頂きました。
今回は27年間フランスで仕事をされた花野氏の、非常にわかりやすく、楽しい講義となりました。


講義ではまずフランスの概要を話して頂きました。。花野氏が解説するフランスの町や人、料理などは一般的なフランスのイメージに近いと感じました。また、日本との比較して、女性の社会進出率が高いこと、日本より内食の割合が少ないなど、様々な違いがあるそうです。

特に、フランスは人種のるつぼであり、日本とは違い様々な人種の方が共存しています。また、宗教なども多岐に渡り、ときどき苦労があるとのことです。

次に、フランスの食事について。フランスでは和食が非常に注目されており、和食が伝わったのは30年前で、現在だけでなく今までにブームが5回程あったとのことです。第一次から第四次までは寿司が非常に注目され、1997-2002年の第2次ブームのときに寿司の市場が確立されたとの事。また、寿司が注目され始めると次第に、中国系の経営者が寿司市場に続々と参入し、価格破壊等が起こったり、寿司が日本のフードではなく、アジアのフードとして認知されたりしたそうです。その後、日本のアニメなどをきっかけに寿司ブームから本格的な和食のブームとなり、現在に至るとのことでした。

中国系の寿司市場への参入などにより、フランスで本物の寿司とまがい物の寿司が出回りましたが、どちらが本物とは言えないと花野氏はいいます。その理由は講義の中で花野氏が言った「文化は、その国の文化、人たちの間で変容していくもの。」という言葉にあります。この言葉に学生はうなずきながら納得していました。


今回、フランスに長年住んでいた花野氏だからこその視点で、普段日本で生活をし続けた場合には考えないことなど、学生たちにとって新鮮で刺激的な講義であったのではないかと感じました。